松山

2010 1月23日

東京にも大阪にも関心がなかったけど、高知に住んでいる頃、松山は憧れの町だった。

高知にはない「そごう」とかあるのが都会だと思ったし、温暖な気泡や風土に憧れた。親戚のしゅんちゃんがかっこいい人でそれも憧れたし「ここに住んだら高知に住めん」とか言うのを聞くと、そうやなあ、と思ったりした。それから何度か訪れることがあった。道後温泉ものんびりして好きだったし、松山城も好きだった。瀬戸内海も土佐の荒波と違ってのんきで美しいものだった。

正岡子規とか夏目漱石とか秋山兄弟とか、やはり愛媛のにおいがする。空気がまあるい感じがする。竜馬や中岡慎太郎とか弥太郎とはえらい違いだ。

あの方言もユーモアがあって好きだ。「ぞなもし」とか「やるけん」とか坊ちゃんの世界だ。「おんしゃあ、なにしよらあ」「あほうぬかすなや」とはぜんぜん違ーう。まあそんな高知に愛はあるけど、まったく違うから憧れるんだろう。しかし本当に住みやすいんじゃないかな。基本的に西日本は住みやすいと思う。四国に住んだ人間にとって東京は寒い。関東平野は山がないので妙に落ち着かない。電車乗って会社行って飲んで寝るだけでそんなもん関係あるか、って?

まあそういわずに。山も海もだいじなもんだよ。