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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2009 10月15日
恒子さんの展覧会があったので和歌山まで嫁さんと行った。およそ千点の作品だ。個人のコレクターとしては質も量も圧倒的だ。
秋のこの時期に国立の美術館が二ヶ月も個人のコレクターの所蔵品を、生きてる間に展覧会にするのは異例だろう。日本のコレクターでも稀有な人だ。ご本人も自身の社会的役割を自覚している。そのわりに気さくで本当に裏表がない人だ。ミロから名和晃平まで、心地よくユーモラスで存在感のある作品が並ぶ。それはまさに田中恒子その人をあらわしている。本人を発見。そしてあの太陽のような爆発的なパワーで、二人のために一点一点解説をしてくれる贅沢なもんだった。閉館後まで学芸員とひきずってなかなか楽しかった。
彼女は京大や大阪教育大学で住居学を研究する教授だった。快適な生活、豊かな生活をする延長に現代美術のコレクションがある。そのことは一貫していて、投資のための転売は絶対にしない。俺も自分のヘビーな作品を押し付けたりしたことはない。そのかわり資金提供をしてもらうという関係ができている。もちろん今後の協力もおねがいして引き受けてもらった。ありがとうございます。こういう人と出会うことができただけで、よかったなと思う。それも妻との出会いがあってこっちにきたわけで、出会いってのは不思議なもんだとつくづく思う。
今日は田中恒子という人が少しわかった気がします。
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