変わる

2009 6月29日

結婚てのは社会契約でやはり強い力がある。これは外からの力が大きいんだろうな。最初は気づかなかった。よくあるけど、同棲の延長で役所に二人で提出して気がついたら、、、。という話。自分もこれに近い考えを持ってた。しかし相手がいるから。向こうが儀式をしたいというからしようか、となった。結果的にそれは良かったと思っている。友人だけでパーティーをやるというのもあるけど、親戚にお披露目することも大きい。これもあとでわかった。自分の狭い枠で考えてたことを、こうやって変えられてゆくのがもうすでに外からの大きな力なんだな。それは二人で生活をしてゆくことからスタートしている。当然最初はとまどうしぶつかる。結婚って言う枠がないと別れて終わるけれど、その枠があるからお互いに変化してゆくしかない。それが自分を見失うとか、妥協するとか、悪く思いがちなのが「今」の問題。果ては相手を変えれば解決すると短絡する。運命とか本当の自分とか、気色の悪い言葉がバンバン飛び出して来る。自分も相手も変化する。もちろん苦しいこともある。でも振り返るとそれが成長になっていることに気づく。これはある程度続けてみないとわからない。

養老孟司が書いてた。「結婚してしばらくたつと相手のやることが気になる。根本的な自分の信条と逆さまなことを言うから。それで説教をすると、十も二十も返って来る。それでまたひと月くらいたつと忘れて説教をする。そうすると十も二十、プラスアルファがバァーと返って来る。こりゃマズいと思って考えるんです。女房は外でも働いてたし、店も持ってたし、それでこの歳までああいう考え方で来たってことは、世間ではあれでいいのかなと反省するわけ。そうすると俺は女房を変えようと思ってたんだけど、人を変えるなんてことをするよりも、俺を変えた方がコストも安いなあ、と。」

さすが。(笑)バカの壁が売れるわけだ。