表現の自由

2009 7月8日

清志郎が書いてた。発売禁止やなんやで自由に歌が歌えないんで独立したら、事務所の社長が独立前の会社の社長と同じように過激な歌を歌わないでくれと言って来た。結局この社長はトンズラしたらしいんだが、利益を独占するために独立した社長と、表現の自由を求めたタレントの温度差があったようだ。清志郎は続ける。今はB,ZとかGLAYとかが何万枚売ったとか言うけど、どんな曲を歌ったかなんてまるで話題にもならない。ジョンレノンが平和を我らにを歌ったことやジミヘンがウッドストックで伝説を作ったなんてことがない。数字がすべてなんだよ。なるほど、これは映画やアートでも言える。日本映画の売り上げがすごいとか、アートの値段がすごいなんて話より、黒沢や小津が新作を作ったことやピカソがゲルニカを描いたことの方が何万倍もすごい。清志郎が「君が代」を歌ったことやタイマーズでやらかしたことはそういう信念があった。表現を主体にしたいと言う信念が。でも独立してよかった、という。ものすごく苦労したけれど今まで見えてないことが見えたから。それに一人じゃなかった。仲間がいたから何でも出来た、と言う。一人じゃくじけそうなことでも仲間がいれば乗り越えられる。 そんな風に言う。

そしてこんなことも言った。

「失敗してもさ、またやりなおせばいいんだよ」