ジャイケル

2009 6月27日

マイケルジャクソンが死んだ。ふうん、てなもんだが、スーパースターだったことには間違いない。でもね、あのツラ。どうにもこうにも、、。(笑)スリラーとバッドくらいは聞いたかな。よく出来てたし一つの時代の音だった。ブラコンの一つの到達点。

個人としてはスターにありがちなクレイジーなやつだったんだろうな。金と権力で自分の思い通りになにもかもなるとああなる気がする。あの顔。自分の血にも顔にも自信がなかったんだろう。絵でも自信とか根拠がないといつまでも塗り続けてめちゃくちゃになる。彼の顔はまさに抽象絵画のそれだ。他人の正しいジャッジがないのはどんなに悲劇なことだろう。なんでもイエスって言ってくれるなんて地獄じゃないか。

でも踊りは素晴らしかった。ゴシップでいつも見るあの気色の悪いツラでも、踊り出せば吹き飛ばす圧倒的なパフォーマンス。誰にも真似出来ないスーパースターにしか表せない存在感。それは彼が否定した血の中から出て来たものだ。

棺の中では注射も薬も整形外科も精神科医も余計なものはなにもないはずだ。 焼いてしまえば整形も肌の色も関係ない。あんたの頭の中はあの20世紀と同じで余計なものばかりだった。ようやくなにも考えずに踊れるさ、マイケル。