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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 12月24日
人の評価というのは難しい。
死んだ父親は
家族の間で評判が悪い。母がそう言うのはわかる。姉がいうのもわかるが少し複雑だ。俺は皆が悪く言うのも十分に理解出来るが、あの人が好きだった。無邪気で陽気で天真爛漫なところがあった。持って生まれた相性の良さもあっただろう。なによりまず愛された記憶があった。教師や校長という職は不相応な要職だと思うし、父親や夫としても失格だったろう。それでもあの人柄は多くから愛されたのも事実だ。父は父で母のことをどこかで悪くいい、母や姉は父のことを悪く言った。そして俺は誰の悪口も言いたくなければ、聞きたくもなかった。どちらも真実だけど、真実を追究しても誰も幸せにはなれない。
死んでも姉はそう言う気持ちをもっている。そのことは少し不幸なことだ。先日たまたま父の教え子が姉と出会う機会があった。その人は父が死んだことを随分時間が経って聞かされたという。姉に父のことをいろいろ聞きたがったようだし、気持ちをわかってほしかったみたいだ。姉をそれを嫌がって連絡をして来た。俺はこう言った。その人の気持ちもあるからただ嫌がるのはよくない。オヤジのもう一つの側面を理解するいい機会だと思う。そのことがおねえにとっても人間的幅になるんじゃない?
人ってのはそう単純じゃない。
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