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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 11月1日
忠田愛さんは絵描きだ。
今度北村くんという絵描きと一緒に、gallerey wksでおもしろいことやることになった絵描き仲間。この人は人間もかなり面白い。ちょっといないくらい真っすぐで熱い人だ。俺も知らぬ間に影響を受けた。ありそうでないのが、モチーフに自分の気持ちの入った人間を対象にしていることだ。所属してる日本画の世界でも珍しいし、今俺もほとんどそういう対象を扱っている絵描きを知らない。俺が気がついたら夫婦を描こうとしたのも忠田さんの影響だ。今neutronで忠田さんの個展が開催している。そこに至るまでの過程や気持ちを知り過ぎているので、なるべくクールな目線で観に行った。それでも先入観は消せないもので、前回の展示を想定してたので意外だった。最初でかい作品の方が気になったが、一日経つと壁一列並んだ作品が映像のように浮かぶ。そして同じneutronで行った自分の個展とイメージの中で重なる気がした。多分偶然じゃない。「戦場のメリ-クリスマス」という映画。立場や人種、国籍、何もかも異なる状況で人が人に影響を与え、種を植え種子を育てる。そのことによって状況を超え、本当の一人の人間として生き始める。そんな映画を思い出した。
俺はデザイン科からスタートしたので、視覚から入ることが多い。忠田さんは気持ちから入る。その不器用さ、ほかのことが出来ないかたくなさは皮肉でもなんでもなく才能だ。この人の作品を今まで観て来て一言思う言葉は何か考えた。厳しさ、残酷さ、慈愛、深さ、真っすぐさ、いろいろな言葉が浮かぶが俺にはこの言葉が残った。
殺気
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