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2008 10月21日

ギャラリーにデータを渡した。少し息がつける。ギャラリストにもインパクトがあったみたいでうれしい。

柳家小三治のドキュメントをやっていた。絵描きってのも落語家みたいなところがある。そう思いながらみていた。

一番下からものをみる。人を笑わすには面白くしようとしないことだ。病気になってよかった。鏡を見て稽古などしない、そのかわり人間をみる。観察してるわけじゃない。自然にみている。など、いろいろ響く言葉があった。

落語ってのは駄目な人間ばかり登場する。そして昔から語り継がれて来た噺ばかりで、人がなぜ笑うのか。やっぱり落語家の魅力。人間としての魅力だと思う。人が人の仕草や冗談でなぜ笑うのか。それは心を開いてるからだろう。あるいは笑いが心を開かせる。ゴッホもピカソも人の心を開いた。

ここでおでんを肴に麦焼酎を一杯。一番下からものをみなきゃ駄目なんだなあ。そんな風に思いながら酒を一口。いろいろやって来たが俺は絵描きが原点かな。絵に始まり絵に終わる。

そんな風に思う。