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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 10月11日
今度の作品のテーマは夫婦だ。
neutronでの個展で集団というテーマはやりきった。反動でもう少し個人に近い仕事がしたいと考えた。最初は感情をテーマに作ろうと思っていた。しかしいろいろな出会いがあった。その中で個人の関わりを強く意識して生きている人たちに出会った。そんな関わりから自分の意識に少しずつ変化があった。
最初はそう言った人たちを描こうと考えていた。しかしアートフェアでつくづく売り物のみの記号だけの絵を見て、なにもかも馬鹿馬鹿しくなった。どこかの遠い人を描くのもくだらない。能無しもビョーキも本当にうんざりだ。美術界も世間も、なにもかも一切、作品と自分の中に入れたくない。そう決断した。そのときに自分と妻の佳子に絞ると決めた。社会の中で最も重要で最小の集団、夫婦を描く。自分の一生の主題である佳子と自分を描き切る。正直に露に描くことによって、今の能書きだらけの美術を自然に否定することになる。
俺はいまそんな風に考えている。
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