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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 7月11日
ひと区切りついたので映画に行った。
新開地の二番館「CINEMAしんげき」だ。「ラストコーション(色戒)」を観た。よく出来た映画だった。日本支配下の上海で、日本に協力する高官のトニーレオンとそれに近づいた反日のレジスタンスの女の話だ。 彼女は学生で富豪婦人を装い彼に近づく。 学生運動家の仲間で好きな男性もいるが、当局に利用されトニーとの逢瀬を重ねる。彼もそれを何年も黙認している。ことを何度も重ねる。あるときトニーに頼み事をされる。当局は彼女がスパイだと気づいたか、と勘ぐる。皆が動揺する。それならトニーを殺そうと画策する。仲間の彼はそのときに初めて彼女にキスをした。彼女はなんで三年前にそうしてくれなかったの、と言った。頼み事をされた場所に行くと宝石屋だった。トニーは彼女にダイヤのプレゼントをしてくれたのだ。出来上がったダイヤをはめた彼女は動揺する。幸せな裏切りをする男と、残酷に裏切ろうとする女。女は感極まり「逃げて」と言う。トニーはすんでのところで逃げ、女は彼とともに連行され射殺される。
女とトニーには肉と肉の狭間では見えて来ないものが、小さな宝石という形には見えたのかもしれない。
逃げて、と言った彼女のこの言葉がすべてだ。
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