勇者

2008 6月4日

それから今度もまた野郎どもと飲んだ。

桜岡の帯広の大学時代の後輩らしい。なんでも寮に住んでいたらしく、男臭い話が聞けて新鮮だった。しかしながらまたまた青臭い話をしやがるから吠えることになった。まあまあかっこいい感じの後輩の男だが、好きな女がいるがなかなか積極的になれないといういつもの話だ。今は京都大学で学んでて映画も作っているらしい。

お前アホか、と言った。

ある程度のいい女は間違いなく10人くらいの男が狙っている。その中の8人は同じ考えをしている。そいつらは君のようにシャイで、もしかしたら向こうから振り向いてくれたらなあ、なぞと眠たいことを考えている。なおかつ全員が自分だけは違うと思っている。一人の女性から見て8人がシャイだと、多分その8人は同じに見えるだろう。残りの2人は違う。勇者が絶対いる。マメだとか清潔にしてるとかそんなことはとるに足らない、勇気のある奴が尊敬されるんだよ。お前がたそがれている間に2人の勇者が戦っているんだぞ!自分の気持ちを分かってもらおうとか、たるいこといってる間に勝負はついてるぞ。

彼は目から鱗が落ちるようになって、よ、よくわかりました!と言った。それから朝まで全員がべろべろになるまで飲んだ。