読書

2008 4月30日

本は多く持っている。

祖父の家が古本屋をやっていたのも少しは関係あるかもしれない。本を並べるのが好きな理由に偏愛的な美と、知性の征服をアピールする理由があるように思う。こんな俺でも書斎みたいなものに少しは憧れる。自分史の一つだ。

最近久しぶりに本を読み始めた。一時期本何ぞ呼んでられるか!みたいな経験を重視する気分が強く、遠ざけていたことはある。「燃えよ剣」でいきなり火がついた。今は「花神」を読んでいる。同じ司馬遼太郎だ。

歴史や人物を読むときにポイントになるのは、それによって自分を理解することにある。人の人生や行動、思想を、自分に置き換えて客観的に判断できる。自分を理解することが難しい時代で本というアイテムは重要だ。映像は映像の強さだけで興奮して、自分を顧みるという風にはならない。小説はダイレクトに一人の人間の中に入り込む。作者と主人公。この場合司馬遼太郎と大村益次郎に。今日も彼らと一緒に、長州の戦いから鳥羽伏見を一緒に体験して来たところだ。いやあひさしぶりに胸がわくわくしたなあ。