土方

2008 4月17日

龍馬の敵で暴力集団だった新撰組なんざいいや、と思って読んでいなかった。それをふと読んだのは久しぶりに「竜馬がゆく」を読んだからだ。

「燃えよ剣」。土方歳三が主役だということすら知らなかった。読み始めてすぐに引き込まれた。こんな集団でこんな人物だったんだ。今更そんな発見があった。それにしても実際土方は鉄人だ。最後までほとんど無傷なまま戦いの中に思い切り身を投じている。近藤の迷いは彼にはない。常にぶれない。自分が戦うために生まれて生きることに徹している。自分の役割に迷いが一切ない。生きるか死ぬかの人生で美学にただ生きたわけではないだろうが、結果的に美しい。同じ時代に生きていたら敵だろう。しかしそれも生き方かな、と思う。彼らは彼らなりの激しい青春があった。

人間ってのはおもしろいね。人はこんな生き方もできる。