多分変わっていない

2008 2月1日

今回の個展でいろいろな人にあった。それで思うこと。

表現に対する抑圧というか、表現することがかっこ悪いという気分は若い男の子にはずっとつきまとっているように思う。裏腹に強く爆発したい何かを抱えながら。たまに無性に観たくなる大島渚の「日本春歌考」。1967年。ここにある若者の心象は多分今も全く変わっていない。俺らの時代もそうだった。大島の当時の発言。「彼らは表現が慎ましく自分自身に完結し過ぎている。そして社会の中で宙ぶらりんの状態にある。しかも彼ら自身それを自覚してはいない」あれから40年も経ってるのに何も変わっていない。

今、東京では投機目的で学生の作品がバンバン買われているらしい。これって何だろうと思ったが、「若さ」が商品になっていると結論が出た。Tバック履かされている小学生と一緒なのだ。しっかり金で餌付されて、状況を理解できず。老人が若者を利用して儲けている構図がはっきり出ている。

お前ら気合いを入れろという気は全くない。若い世代に共感はされたいけど、鼓舞する気はさらさらない。敵はそこじゃないんだな。目の前の人や弱い人にぶつけるのは思うつぼ。騙されるなよ、といいたい。世の中は嘘ばかりだからな。