獣のまなざし

2007 11月13日

のら猫の生態を観察していると、かれらは必ず同じ居場所にいる。しかも同じ仲間で行動している。人間の家族のようなもんだ。血がつながってなさそうな組み合わせでも成立してそうだ。ということはそれぞれ相性があるということだ。好き嫌いがあるということは、個性がある。それなりの感情や意志みたいなもんがある。餌をやってしばらくは覚えているし、見かけると鳴かれるので、記憶もしっかりしているようだ。そうなると飼い猫とかは一匹で飼われていてどうかな、とも思う。まあ外で友達作ったりもするから、一人で生きてるわけじゃない。人間のような孤独はありえないみたいだ。

野良猫と飼い猫の違いではっきりしていることは、目が違うということだ。のらはあきらかに獣の目をしている。神戸あたりの飼い猫はみないが、飼い犬はまあ幼い目をしている。ここら辺も人と似ている気がする。幼い頃、野犬が群れをなして歩いていて、殺気溢れるまなざしをしていたのを昨日のように思い出す。

あんな目をした猫は俺をどう見ているのか、ふとそんなことが浮かんだ。