人格は環境

2006 4月3日

人格は環境で作られる。直接的には家庭環境とか学校とかだが、やはり住む町の環境も大きいだろう。

東京の田舎、多摩地区に住んでいたときは深く考えなかったけれど、結婚して改めて住む場所となると考えた。絶対にイヤだったのが郊外のニュータウン。つくばニュータウンの自殺率の高さを見るまでもなく、近年の若者が壊れているのはここに原因があるんじゃないかと思ってるくらいだ。古くからの都市は人間の生理に近い町並みを持っているはずだ。それが人を長年惹き付けてやまない理由だろう。自分の住んでいる町にアイデンティティーを持つことは、自分にアイデンティティー持つことと同じだ。そして古い町にはそれなりのコミュニティーもある。古くからある素敵な喫茶店に集まるということがそうとも言える。愛着のあるシンボルがあるのもそうだろう。いつ帰って来てもあの建物があるとかいうのは大きい。だから神戸でも中央区に住んだ。でも子供が生まれたら土に近いところに住みたい。平屋の借家でいいから。僕らはマンションなんて買う気がないし。

高知の田舎に帰ったら平屋の家と庭に気持ちが落ち着く。でも町自体は郊外のニュータウンになりつつある。そのことはすごく悲しい。