大竹伸朗

2006 12月6日

脚悪くて入院するのでその前に東京現代美術館でやってる大竹伸朗展を観に行く。かぜもひいていたのでまったくそのためだけにいった。神戸から東京の空路が格段に安いのも今回さっといけた理由の一つ。通常でも一万円、早ければ6500円。整備ミスとかで落ちなければこんないい値段はない。

大竹といえば最初に観たときはもうニューペインティングから離脱し、網膜シリーズを作ってた。銀座で観た作品は素晴らしかった。その前後に大森かなんかの倉庫で船のオブジェ作ってたときもよかった。しかしそれから月日が経ち、青山でやってたデジタルな作品にがっかりした。その後大阪のキリンでやってたときも二番煎じのようだった。「彼もちょっとずれたかな」そんな風に思ってた。

それでも画集の「SO」は宝物のように何度となく見つめた。 だから今回その実物が初めて観れる作品があることに期待を膨らませた。

結果は本当に素晴らしかった。風邪も吹っ飛んだ。この作品のまえじゃあ近所の猫の背筋もまっすぐになるに違いない。特に「網膜」とイスラムのシリーズ、本のシリーズは最高で、密度がとにかく尋常じゃない。こんな豊かなエネルギーの前では誰だって 言葉をなくしてしまう。 なんだかわからないからおもしろい。大竹はそういった。最高だ。