ミスチル

2006 3月31日

Mr.Childrenなんてガキの歌だなんて思ってきちんと聞かなかった。けど、この前出たアルバム「I Love U」は違った。何か訴えるものがある。切迫したなにか。死に対する恐怖と、今と言う瞬間への礼賛。桜井が脳梗塞という病気になったことから類推するのはたやすいが、要は自分のなににひっかかったか、ということだ。

抜群のメロディーと歌詞が一つになって伝えるものがある。自分の持っている時間、人の一生について思うことがあった。

人の一生なんて短い。社会のために使われてあっという間に終わる。自分なんてない。なにかを生産して消費して疲弊して終了する。???そんなことかい?

オヤジはもう死んだ。母の残りの時間も一日づつ削られている。そんな母親になにが残せるか。

ある日ふと、それは自分のなかに残せるはずだと思った。あの人が納得して人生を締めくくるには、俺の中に母の大切なものを刻み込んだと言えるものを残さなければいけない。そんな風に思った。それがなぜだかこのアルバムを聞いている最中だった。

人なんてあっけないものだと思う。それでも簡単に終わるつもりは絶対にない。