からだとのつきあい

2005 9月13日

村上春樹が書いてた。体力をつけると文体も変わるって。ふむふむ。彼は既存の日本の小説が大嫌いで、まずそんなことからはじめたらしい。

確かにそれまでの日本の私小説はからだを無視したり、酷使したりすることから始まってたような気がする。病気になったり、クスリやったり。あれは精神の問題、内面の問題にすり替えられるけど違う。柄谷行人が書いてたな。なんか村上春樹が共感を呼んでいる一因を見た気がした。

絵描きで言うとやはりからだとの関係は大きい。この場合狂気がキーワードになる。狂気を表したと思われがちだけど、精神のコントロールから離れたと見た方が正しいと思ってる。ゴッホでいうと強靭なからだが個性ではないか?ピカソの中にも肉体の喜びが溢れている。ポロックあたりになると内面に向き合うとか思いがちだけど、あの手法は筆とか絵の具が肉体化している。

おもしろいね。