ビッグ.イシュー

2005 9月22日

前から気になってたホームレスが売ってる雑誌。なんだろう。そう思ってた。街角の汚いおっさんが持ってる雑誌。あの交差点にいつもいてうざかった。

慈善とかボランティアなんか知ったことか、と思ってたし。前から募金も嫌いで、人から金もらうくせに使途不明、金の流れも明快じゃない、人に呼びかける前にきちんと提示しとけ、ボケ、くらいに思ってた。まあそんな感じしたからどうでもよかった。

それがある日、テレビで内容を少し紹介していたのを観た。外国で始まった運動の一環でその日本バージョンみたい。別段ホームレス助けましょうなんて気にもならなかったけど、少し身近に感じた。へえ、なんて思ってぼんやりと見ていた。

それで街を歩いてるとあの交差点にまだあの小汚いおっさんがいた。喋り方も気に入らないし、顔も真っ黒でぶっとばしたくなる。それでも買ってみようと素直に思ったのはなぜだろう。200円、110円が彼らの取り分だって書いてた。そうだ、関わることを周りの人に見られるのがいやだったからじゃないのか、誠。じぶんのなかでそんな声が聞こえるようだった。そしてごく自然にその雑誌を手に取った自分。

なんだろうね。でもそのなかには確かになにかがあった。