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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2005 6月8日
世の中はいつだってろくでもない。おお。いきなりいい結論が出た。じゃないけど、今の世の中狂ってるなんて言うのはどうかな?と思う。昔がそんなに正常だったのかい?そんな単純でもないはず。猟奇的殺人が増えたのではなく、知られた、が正しいのかもしれない。情報が発達してとんでもないことを知る機会が増えただけかもしれない。戦前の記録で空腹で子供を煮て食べたとかあるし、年寄りは山に捨てられたり残酷な間引きが平気であっただろうし、武士はけっこう簡単に人を切ったりしてただろうし、農民は感情的ないさかいで隠れて人なんか殺してただろう。いちいち知らなかっただけかもしれない。そりゃこんだけ人がいりゃおかしなやつくらいいる。いちいち暗くなってたら生きて行けない。あと戦時中の話はやたら美談になる。死ぬのわかってていやいやサラリーマンみたいに戦場に出社してったってのが最後のほうは真実だろう。今とどんな違いがある?安吾の記録にあるけど、爆撃で死にかけている若い女を一番興味深く見ているのが年寄りだとか書いてたな。あと戦時中に、丸の内の会社を職場として一日中外にいて給料をろくに家に入れず汁粉やアイスクリームを食べて遊び回り、貯蓄の考えもなく、結婚する気もない、豚みたいに欲しいものにあたればすぐに口に入れると言う「豚娘」と呼ばれる娘の群れがいたらしい。(決戦下のユートピア 荒俣宏著)げぇ~、今と変わんないじゃない。でも好きだね、こういうの。たくましい。すごい。
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