対談

2005 5月9日

河合隼雄は対談が抜群におもしろい。もちろん臨床心理学者としての長所がもっともよく出てる部分だろうから当然とはいえる。最初はなにから読んだんだろう。「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」だったかな。まあそれはよく読んだ。「魂にメスはいらない」もかなりいい。この相手役が村上春樹と谷川俊太郎だけど妙にテイストが似た二人と言える。これが中沢新一だとべらべら喋るし教養に走るからしんどい。会話のキャッチボールはお互いを引き出さないと疲れる。

会話は内容よりリズムや波長だとますます思う今日この頃だが、河合さんの場合いい感じで深い内容に差し込んで行く。心地よい。

いい年こいて苦痛を伴う相手とはしゃべたくないと思っているが、快、不快は大切なポイントでもある。大事な相手だけど苦痛だ、とか久しぶりにあった友人に感じたりしたことがある。あまり会うのはしんどいな、とか思って3年くらいメールのやりとりをしていた。で、久しぶりにあったらどうしようもなく不愉快になる。結局こわれたけど。メールって怖いね、ごまかせるから。