偶然だけ

2005 5月12日

まあいきあたりばったり生きてきた。なにも懸命に美術の世界で、と思ってきたわけじゃなくいろんな世界に足を突っ込んできた。十年前いまみたいな作品作るなんて考えたことなかった。自然に出てきたもので喜んでもらっててうれしいし、不思議な感じもする。あの頃の自分を思い出すとどうだろう。頭の世界、自分の世界が強すぎて外の世界と妥協することがなかった。かな?

どうだったろう。個人なんてモノがたいした意味を持たないのを知ったからか。自分もたまたま他人との関係で成り立っている、とどっかで吹っ切れた気はする。自分は天才で優秀で、なんて競うけどそんなたいしたもんかい?人間なんて。と思う。 一片の花びらとさしたる違いもない。躊躇なく表現し始めたらなんか楽しくなったらしい。美術品みたいにたいそうなもんじゃなく、息を吐くように鼻歌を歌う気持ちでいる。まあ、もっと満足のゆく環境は作りたいけど。