リュウ

2005 3月4日

村上龍を読んでいた時代があった。20代前半だった。例のデビュー作はけっこう昔だった。付き合っていた女性が持っていた本から興味を持った。「悲しき熱帯」今でも好きな本だ。それからはむさぼるように読んだ。「愛と幻想のファシズム」「コインロッカーベイビーズ」「69」「イビサ」「映画小説集」どれも興奮したし発見があった。なにかが変わったと思ったのは「五分後の世界」本人は最高傑作だと言っている。全体の設計図が見えたとも言っていた。これは注意しなければいけない発言だと思う。「イン.ザ.ミソスープ」でもう駄目だと思った。一度不満をメールで送ったが返事はない。

RYU BOOKという本の中で井上陽水が面白いことを書いていた。「彼がテニスやゴルフをやって軽薄に動いてることは素晴らしいことじゃない?文壇は日本の社会に根ずいてる感じがするから。~これでまた三、四十年すると(1990年の出版)昭和から平成にかけての文豪とかいって彼も出てくるのかね(笑)。出るんだね、これが。」

結局そういうことなんだろう。