右も左も

2005 2月8日

第二次世界大戦前夜の日本外交なんかの資料を読むと真っ暗な気持ちになってくる。まともに相手にされていない。アメリカは最初から攻撃する前提で話を進めている。交渉はデッドラインをいつにするか、だけなので向こうに理屈はない。こちらは正論で考えるから噛み合わない。あるのは楽観的観測のみ。前提を信じたくないから対応が出来ない。ヒトラーとソ連とかの関係を読んでいくと、大国の間の都合で太平洋戦争もあしらわれているのがよくわかる。そんな時代には個人の命なんて本当に小さい。

当時の人たちに聞くと普通に就職するみたいに戦争に行っていたのがよくわかる。自分はどうだろう?祖父は本物のコミュニストだったから投獄されても戦争には行かなかったが、今の時代そんな大義はない。

武器も持たず、持てず、平和だけ叫ぶ国。つくりものの平和の上に右も左もないか。