SINSEN

2005 1月

去年の末に大河ドラマなるものを初めて見た。だいたいああいう歴史物は劇画化されてリアリティがなくなって嫌いだったから、自分としては異例かな。龍馬も晋作も好きだったから新撰組のいきさつも顛末も知らなかった。だから知りたかったこともある。そして感想。

ある時代の青年たちのまっすぐな青春は伝わった。しかし故に利用された。形にこだわった連中が時代遅れになるのははじめから明らかだった。美学で死ねる、というとこか。しかし、。

日本にはそういった共同体を作る性癖がある。2.26、赤軍、オウム、そして太平洋戦争時の日本そのものがそうかもしれない。貧しさをロマンティシズムでカバーするとことかね、そんな感じだ。それでも土方と近藤の友情に動かされることはあった。大島渚はその集団に濃密なエロスがあると言ったけど。

俺なら一人で脱藩して好きなことをやる。