スッチー

2004-11月

25.6の頃、ヨーロッパとアフリカを巡って帰国してすぐに友人のダイスケにニューヨークに行かないかと誘われた。なんでもFM東京の安いチケットがあたったという。まあいいやということで美術系のやつら4人で向かった。

JALのビジネスクラスなんてそんなんでもないと乗れないかもしれなかった。俺たちは酒をかっくらいべろんべろんになったりしていた。

10時間近く旅をするとダレるものだ。飛行機の後方で素の顔に戻ってるスチュワーデスと目が合った。きみたち目立ってるよ~なんて言われ話は盛り上がった。別の明るくて派手なスチュワーデスとも話が合って電話番号を書いた紙をもらった。調子に乗って帰りの便でも品の良いスッチーと話が合って座り込んで話をした。

あの頃は若かったからか、それとも向こうはそんな機会を狙っているのか、今思えばわからないけど。

スッチーっていってもなんのことはないなあ、なんて思ったりした。

あれからずいぶん時が経った。9.11もあったり世の中も変わった。アメリカの航空会社はマッチョな男性が増えたし、サービスはお茶を配るよりテロに襲われないことになった。おかげで愛想も悪くなった気がする。それがいいことかどうかはわからない。