おい、ゲバラ

2005 5月27日

たまたま安藤忠雄の対談を読んでいて目にとまったのがチェ.ゲバラだ。彼の都市ゲリラ論のネーミングはどうもそこからきているらしい。いろいろな影響を与えてくれた人物の中に彼がいた。そしてたまたまツタヤで手にしたDVDが「モーターサイクル・ダイアリーズ」だった。医大生のぜんそく持ちとは知らなかった。チェというのは「おい」とかいう呼び方というかあだ名のことらしい。だから「おい、ゲバラ」が彼の名前ということになる。アルゼンチンなんてどこにあるかも知らなかった。ペルーやチリとの文化、人種の差もわからなかった。旅をしているのは二人の青年だけど、彼らは医者と革命家という別々の道に別れる。その経過はここにはない。

ゲバラが偉大だと言う認識は僕らの世代にはあまりない。Tシャツのデザインの一つでしかなかった。それでも偉大な革命家がやはり普通の人間から始まることがわかる。偉大だというのは他人が勝手に決めることだ。だから偉大なゲバラを知らなくて良かった。あんな旅をしていたことが自分にもあったからだ。「おい、ゲバラ!」そんな名前にはなにか気さくな人間性が見え隠れする。たぶんくだらないジョークもかましただろうし、女くどくのもうまかったはずだ。

「なあ、ゲバラ!」