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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2017 9月11日
残念だが言いたい。
この半年ノーラン監督の「ダンケルク」を楽しみにしていた。独特の映像世界の切れ味やフィルム至上主義、CGを使わないなど好感を持てる発言も多いからだ。
けどね、ほんとに残念なんだな。戦争映画ってのは映画そのものでもあると考えてて、資金力、人員の動員、計画性や現実の混沌、歴史、人間の本質、集団の本質などすべてがさらけ出される、映画の真骨頂だ。過去には「地獄の黙示録」「戦場にかける橋」「フルメタルジャケット」「七人の侍」も戦争映画だし、「プラーベートライアン」など、映画の真価が問われる題材だ。
しかし、映像は綺麗だし、すごいことはすごいけれど、三十万人が避難してドイツ軍が迫っているようにはとても見えない。せいぜい三千人だ。ドイツ軍機も3機くらいしかい来ないし、イギリス軍も3機だけだ。ドイツはやる気があるのか??本気でダンケルクの連合軍を壊滅させようとすればこんなもんじゃねえだろ?救援の民間船もあんなもんか?もっと海を埋め尽くしてくれよ!こればっかりはCGでいいから数を増やして、と突っ込みたくなった。あたりまえだが実際救援に向かった軍艦は42艦もあったらしい。映画では一艦が何度も使い回される気がする、、、。
致命的なのは人間のドラマに感情移入できない。どこかの知らない奴がなんや巻き込まれて困ってる。と思ったら別のシークエンスでまたどっかの知らない人が困っててドカーンだ。あえてそうしてるんだろうが、気持ちが入りません。うう。
初日に席を予約して勇んで向かった俺はなんだったんだ?
と言いたくなる作品でした。
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