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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2010 8月20日
母にどやされまくったわけだが、まあ元気で安心した。
そんなときに宇多田ヒカルの休業宣言だ。若いアーチストの中でも突出した存在のシンガーだと思うので世間の方々同様不可解な感じがした。彼女の曲にはうったえるものがある。それはなんだろうと思っていた。漠然とした感触だが、小部屋からそれぞれの小部屋にうったえる感じがしていた。楽曲もアレンジもコーラスも本人だけということだけじゃなく。それが「今」であり大勢の共感を得る部分だろうが、昔の孤独とも違う気もしていた。たとえば清志郎の孤独とも違う。やつの音楽は外で歌ってた。国立の坂の上、外気が漂っていた。そして歌は「おれたち、よそ者」だ。やつには仲間がいたし、仲間がいるぜ、とささやいてくれた。宇多田の音楽に外の風のにおいがしない。クーラーやヒーターのきいた小さな部屋が浮かんでくる。仲間も浮かんでこない。なぜか気になってネットで本人の昔のコメントを読んだ。いろいろ書いてあったけれどたった一言の言葉だけ印象に残った。
誰もしかってくれない。
そんなことはなにもしらない母にふとこう言った。しかったり怒ったりするのは、根底に愛情があるからやね。
母は不可解な表情を浮かべ、そして静かに、そうよね、と言った。
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