ムード

2011 3月22日

いろんな話を聞く。自分の思い込みをなくすといろいろ見えてもくる。

飲み屋の駒屋にはいろんなお客がいる。大工さんは言う。ユニットバスや資材が一気になくなった、東北の方に資材を送られているようだ。金属技師の人は原発の実際の炉の工事に立ち会ったらしい。みずほ銀行の行員もいる。募金で一気にシステムがパンクしたみたいだね。段々表面的なことより内部的な問題が明らかになる。一緒にライブやった荻野くんにも会った。彼はおじさんが仙台にいるし友人の実家が福島や青森で東北に対する思いは強い。実際には仙台とは温度差があって募金ライブどころじゃない!とも言われたらしい。今はぞくぞく音楽界、芸能界でそういった動きがあるが、地震翌日にお店に相談翌日昼に許可、そのまま直後にバンド、パントマイム、アーチスト招集、夕方四時にライブ実行した決断力はすごい。しかし十日も立つと我先に募金活動で街頭に怪しいおじさんがぽつんと募金をお願いしてたりする。内田裕也は痛快だったけど被災地の人から見たらイラつくかもしれない。誰かはこういっている。実際には一過性のお金より被災地に起業するとか、永く自立する支援の方が効果があるんじゃない?と言う。その通り。でも一気に感情が爆発するのは自然だ。やがて収まるのも自然。じわじわと生活に響き始めて騒ぎだすのも自然だ。自然はこの波の連続。実際復興するには根本的な理屈が必要。でも生きる気力と言うのは気分が大きい。イメージ、ムードが人を高揚させるのも事実で、そんな馬鹿なことやっても意味ないと簡単に断定出来ない。