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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2010 7月29日
女性を口説くときに好きな音楽を聞かせるなんてことはよくやった。最近はそんな機会もないからここで映画音楽を中心にやってみようか。
東京に飛び出してきたとき、立川の新緑を眺めながら自転車に乗ってよく聴いた。ウインダムヒルの
一曲目の
初々しいあの頃がよみがえるようだ。それから傑作映画Once upon a time in America 俺たちはあの頃どんな目でこの映画を観ていただろう。もう一度スクリーンで観たい。アメリカの青春期と人生の青春が重なる群像劇。デニーロに対峙するジェームスウッズがしびれる。これが映画だ、と思った。まず
そして
。そして戦場のメリークリスマスから
。歌は大島の映画の重要なテーマだった。流行歌や鼻歌に根源的な生活の表現がこめられてるという思いだったらしい。ここでは閉ざされた捕虜たちの思い救い願いが歌にこめられている。これも男だらけの映画。東京でいい映画をたくさん観ることが出来た。中でもBirdy。ベトナム戦争から帰還した友人は鳥のように自閉した廃人になっていた。こころを開かせようとする昔の親友。一対一のこころのぶつかり合い。思い出す輝かしかった少年期の無邪気さ。いまこの映画を観ることは少々辛いものがある。あまりにも自分たちと似ているから。
rはPeter Gabrielの楽曲。ここでのサントラはすごい。ワイルドなニコラスケイジと繊細なマシューモディーンのぶつかり合いが忘れがたい。なんか似た作品を選んでるなあと思う。次も青春と友情の悲しく激しい物語だ。ここでのデニーロの凛々しい姿は忘れられない。
。デニーロとクリストファーウオーケンの友情が忘れられない。続いてヴェンダースの最高傑作
。大人の愛と人生、残酷でせつなくいとおしい物語だ。こんな映画ももう観たことないな。ライクーダーがしぶい。次に
。酒と女におぼれて死んだ男の実話。監督のマイクフィギスは
から気になっていた。男と女の空気感は最高のウイスキーのように絶品だ。birdy同様ニコラスケイジが出演。ここから男と女の物語が続く。
も空気が最高だった。パリ、テキサスのナスターシャ・キンスキーが本当にいい女になってて驚いた。それだけでも観る価値あり。なによりWomen & Men 2の短編が好きだった。ジュリエットピノシュとスコットグレンもいい。ピノシュなら
が忘れられない。あんな鮮烈な映像も観た事ない。ピノシュもカラックスも一番いい頃だろう。疾走するボウイのモダンラブは永遠だ。
さて、なんだかんだいって結局人間のぶつかる映画の話ばかりになったようだ。はは。男と男、男と女、どちらも見ごたえがある。そして音楽はそのときの感情を思い起こさせてくれる。
ここらで最後にトムウェイツでも聴こうか。最初に聴いたのは北海道で自転車で一人走っていたときに耳にした一本のテープだった。初期の作品はどれも最高だった。今日は一曲だけ。
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