不思議な循環

2011 6月7 日

画家宮崎万平さんの意志を引き継いだ、長女でアトリエの所長宮崎洋子さんと今日始まった新クラスについたお話をした。なんでも同じギター講師荻野くんと違うジャンルだけど同じレベルで同じ話をしているとのことだった。そんな励ましもあり挑んだ授業は、今までの自分の作品でやってきたものを体系的に辿り実践しているようなものだった。まず目の前にいる人間を先入観なく描く。次に個人を具体的にみなさんの前で語っていただき描く。モデルと描き手を交互に入れ替える。次にしゃべりながら描く。生きた表情、生な息吹を感じて描く。これは入れ替えず全員が同時に描く。次に紙を半身に近い大きなサイズで描く。そしてそれまでパステルで描いていたものを鉛筆に変え、紙もクロッキー帳から半紙の大きな画用紙に描く。ここで一気に今日の総合的な作品ができる。最後に色を使って大きなサイズに描く。これを6時間にわたって行った。本当は音楽と絵、運動としてのアート、からだで描く、などをやりたかったが時間切れとなった。お客さんには密度が濃かったようで大変だったらしい。

実は一対一の企画でほぼ同時に同じような進行の仕方で描いている。不思議なことにその後この話が来たので、やっていることをそのままやらしているといえる。人間を描くという行為を体験し、体験させて検証し総合的な循環ができてるようで貴重な経験、不思議な同時性を感じている。