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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2020 5月17日
文句ばかりな連中は責任を取らない。
自分のほうが優れていて正しい。だから俺の言うことを聞け、ということか。残念ながら頭がいいだけの人間が、社会を動かせるわけじゃない。がなり立てれば立てるほど聞く耳を持たなくなる。人間力がある人が動かせる。
そんなときに久しぶりに見たくなった番組がある。それは2008年放送のNHKのプロフェッショナルだ。そしてDVDを再生した。見たくなったのは吉田憲一という男だ。当時50歳。世界最大級の洋上加工船を取り仕切るファクトリーマネージャーだ。
1日500トンもの魚が処理され高い鮮度を保つ製品を作る仕事。スタッフはほぼ荒くれ者の外国人。1年200日は船上だ。30歳のときに仕事中に左腕を加工機械に巻き込まれて失った。2年間懇願して再び船上に上がった。妻子もいる海外でそのような過酷な場に再び挑んだ。船の上は酒も飲んではいけないし気が休まらないと言うが、負けたくないですからねと言う。腕を失ったときにも仕事が中途半端に終わることが一番気がかりだったと言う。厳しさもあるが優しさが垣間見える。そして口数は少ないが、芯が動かない。
これが人を動かせる人間だ。
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