このサイトについて
画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2010 7月19日
りーさんは神戸のバーで知り合った大人のやんちゃな男だ。
神戸北野が華やかなりし頃、在日中国人として神戸で生まれ生きてきた。若い女性にももてるし、美人の奥さんもいる。少年のようにはしゃぐけれども、飲食店を経営したりマンション経営していたりと、実業家としても成功している。彼が50代。実は永い間そういう年上の先輩が不足していた。若い頃は、年上に敵意があったのもあるだろう。聞く耳なんかもたなかったからな。ひどいもんだった。いろいろかわいがってもらったが俺のほうがなつかなかった。深くつきあったのはすーさんくらいかな。年を感じさせない人だったし。・・・自分の家には頼りになる親戚が多いことを自覚し始めたのは親父が死んだ頃からだろうか。実は貴重なことだといまでは思える。
なぜか関西に来て年上の魅力的なひとたちに出会う機会が増えた。コレクターの田中恒子さんもそうだし、ギャラリーのお客さんたちや、バーのマスター、ジャンボもそう。少し上だが片山さん、ミヤザキアトリエの宮崎さん、画廊編のおばさんに、りーさんも。勉強にもなるし楽しい。 おっさんになってから年上と知り合いだしたのは、自分の姿勢の問題もあるだろう。 もちろんこれはいいことのほうが多い。
そのりーさんとかんじくんとひさしぶりに神戸で飲んだ。かんじはバーで知り合った年下の男だ。 りーさんは遊び方も別格で本物のブルジョアといえる。しかしただのボンボンでもなく一族をしょって立っている。いつも女と遊びの話ばかりだが、自分の血に誇りを持っている。ダンディな不良中年。
いい男と飲むのは楽しい。
一覧へ戻る