手ごたえ

2010 5月2日

高城剛はわれわれの世代では少し知っている存在だ。

バブリーな頃のお祭りと一緒に出てきた印象がある。うさんくさいがにぎやかそうな奴。映像に関する仕事をしてたのは有名だが、作品は知らない。高校の授業中に後ろの方で鉄板焼きをして焼肉パーティーをやっていたというとんでもない奴だ。しばらく見ないと思ったら、エリカ様と結婚して捨てられようとしている。とほほ。映像関係の世界にもいたから、何人かの知人を介して彼の話は聞いたことがある。しっかし、はじめてブログを見たけど気の毒ですな。人の感情に芸能もへちまもないだろう。エリカ?結婚を何だと思ってやがる。親はどんな教育してんだ。へらへらテレビに出てる場合じゃねえぞ、まったく。きちんと怒る奴がいないからこうなる。こういうのはね、児童虐待とかとつながってます。

まあいい。

絵は筆と支持体と絵の具の粘度で決まる。油絵の具はチューブになって過剰に油を入れすぎているので嫌いだ。発色がよすぎるし。だいたい今の塗り方はアクリルの塗り方をしているだけ。そういう意味では日本画のほうが膠と混ぜるし、顔料を焼くこともできて割りとぴんとくる。水性顔料のほうが合っている。だから紙を使ってきた。しかし、だ。土だ。日本画の顔料は土を塗った上にも描いてきた。布にも板にも描いてきた。しかしもっと繊細な仕上げだ。荒さを残してシャープさを残すのは至難の技。筆の選択も重要。水の分量、粘度がどうか。どの程度のスピードか。土の抵抗はどうか。計算ずくだと萎縮するので、どの程度まで自分のテンションを持ってゆくか。そしてその人をきちんと捕らえているかどうか。

今回は一人一人に向き合って行くので、今まででもっとも難しい仕事だと思う。手応えのあるヤマだ。