このサイトについて
画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2009 6月8日
「機関銃を抱えた幼児はエロティシズムの神になる」
この小難しい題名は、頭でっかちの当時27くらいの俺が作った作品だ。本当に暴力的でエロティックな存在は無垢な幼児だと考えた。ただ社会的にも肉体的にも無力なだけで。だから武器を持たせれば本当に純粋な破壊者になる、それは神の別名でもある。そう考えていた。社会に切り込む武器としてエロスと暴力を捉えていた。そこは寺山とかと同じだ。
今は歳もとったしずいぶんそこんとこは変わった。エロスや暴力は形式や様式としてか、とらえられないから嫌になったこともある。結局西洋のロジックなんだな。禁忌に対する。バタイユとかね。まあ歳食ってもっと自然になったのもある。そう言う主張をする必要がなくなった。ああいったエロや暴力は頭の世界なんだな。自然にそういうものが身に付くとあえて主張しない。当人たちはごく自然なことを、むしろ他人が特別な見方をする。それが夫婦の赤裸々な生態を描いた「残酷」だった。
おもしろいね。
一覧へ戻る