このサイトについて
画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2011 12月4日
汚れちまった悲しみに。
中原中也と小林秀雄と長谷川泰子の関係は興味を引いた。中也は年上の元女優と背伸びした恋愛ごっこにひたった。そこへ小林秀雄が入って来て泰子は小林の元へ走った。ドラマでは中也の役を三上博史、小林を古尾谷雅人、泰子を樋口可南子が演じている。小林の元へ走ったことを中也は責めず、むしろ笑顔で見送った。しかし実際には「悔しい人」になり一人詩の世界にはけ口を見いだしたようだ。泰子も小林と一緒になったことでしだいに狂ってゆく。壊れてゆく。それを中也は責めた。おまえが悪いからああなったんだろう、と。奔放な泰子は若い学生とできてしまったりして小林の苦悩は続く。別れると言ったときの中也の怒りは凄まじかった。冬の雪の夜路上に小林を引きずり出し殴る。「あいつは俺たちのマリア様さ。純粋な魂の結晶なんだ」だからそんなこと言うなよと、泣いて懇願する中也に小林は吐き捨てる。「純粋な魂もまっぴら。もううんざりなんだよお前さんには!」逆上して殴りつける中也。小林は「絶交だ。二度と俺の顔を拝むな!」と言い去ってゆく。
あのドラマを見ながら自分も昔の出来事を思い出していた。
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