洞察

2015 4月21日

こうやって様々な困難を乗り越え人を描くのは、自分にとって重要な意味がある。

妻からいろいろ会社の上司のことや部下のことも相談されるけれど、だいたい俺の指摘は当たっているそうだ。若い頃のイメージもあって、自己主張が激しいタイプだと思われるし自分でもそういう作品の時期もあったが、こうして顧みると他人への洞察力が優れているようだ。それは他者への尊重の念が基本にある。

心理学に興味があるわけじゃない。河合隼雄さんに興味がある。彼は実地のやりとりを重んじたからだ。知っているある学長が人は大体分類できると言って違和感を感じた。河合さんは殺人犯の分析を行ってほしいと言われても必ず断った。理由はその人をわからないからだ。また講演がうまくなったカウンセラーは必ずダメになるとも言った。型にはまると、見えて来ない。単純な因果関係で人を判断しない。

このプロジェクトに興味がある方は、社会に対する思いが強い人が多いのもわかって来た。社会というと大げさだが、会社の社長になったり、教室の先生になったりするのは自然と組織が出来て、そこに社会が出来るということだからだ。

次になにが見えて来るだろう。