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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2010 4月9日
最近住んでいる場所に再発見することが多い。
海まで5分でいける。そろそろ暖かくなってきたので、ぼちぼち散歩している。最初は夜11時に施錠されるとか、バーベキュー禁止とか、高知の海に囲まれた人間から見たら「あほうなことを抜かすな!」といいたいところだったが、それくらいこんな都市部で砂浜が貴重だということがわかった。皆きれいに浜を掃除している。
ひさしぶりに海に行くと、透明度がけっこう高くて驚いた。魚が勢いよく飛び跳ねる。かもがのんびりと浮かんでる。白い砂浜。潮干狩りの人と釣りをするおじさんがちらほら。 空の青が反射してまぶしい。
その日は対岸の島まではじめて行った。
島までは橋があるので簡単に渡れる。埋め立てた小さな島だけど、今は立派な砂浜が出来ている。 ここから望んだ自分が住んでる街の光景は、不思議に浮世離れした光景に思える。なんだろう。やはり島と言うのはそういうものかもしれない。よくみるとウインドサーフィンのショップがいくつかある。確かに夏にはサメのひれみたいなのがいっぱいいた。この季節は釣りのおじさんがちらほらいるくらいだ。砂浜の粒子が細かくて思わず靴を脱いで横たわった。ああ、おにぎりでももってくりゃよかったな。
この感じはいつか感じた、と思い出す。バリ島のはずれ、ギリ島にいったときだ。この距離感。インドネシアにいかなくても、家の裏にあったなんて笑える。粒子の細かい砂浜は高知にあまりない。貝やさんご礁がある浜じゃないとこうはならない。ここは貝だろう。西洋人はバカンスのビーチリゾートでやたらに分厚い本なんぞ読む。少しそんな気にもなる。パソコンはダメ。紙をめくる、あの感じが合う。内容がない本がちょうどいい。時間も気にならなくなる。用事がないときにくれば最高。砂の白がまぶしい。ぼんやりと対岸に目をやる。青い空と砂浜、青い海。そのコントラストが心地いい。
今度はビールでも持ってこよう。
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