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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2015 2月6日
若い頃の死は遠かった。
ドラマでも映画でも小説でもかっこいい死は憧れた。だから死をドラマチックなイメージでとらえていた。だから無茶も出来た。バイクでひん死の重傷でも死ぬなんて一切思わなかった。
死はいつも物語の中だった。しかし現実の死はあっけない。父も死に、叔父も叔母も従兄弟も死に、義理の姉も義理の母も死んだ。ドラマのような物語も言葉も一切残さずに。
いつのまにかかっこいい死は遠ざかり、静かに現実の死が近づく。それはあっけなく静かになんの物語もなく。
だから今、若い頃に見た映画の死の場面に憧れを見いだせない。生きたい。くたばりたくない。かっこいい死なんてごめんだ。
おれは最後までもがき続けて生きるだろう。
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