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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2012 7月10日
ライブが終わった。
今まではなんバンドかのひとつだったが、荻野くんと二人で単独のライブは初めてだった。まさか二十歳でバンドのボーカルしてライブハウスに立って、この歳でこうなるとはね。(笑)しかしライブペイントはほとんど見たことない。というのもお決まりのパターンがあるからだ。ただ絵を描いて公開制作をやるパターン。線の羅列や火をつけて調子をつけるパターン。ほとんど音楽はBGMどまり。
自分がやる場合はこうしようと、今回は特に明確にした。明確な形を描く。今回は前半がエンジン。後半が建築物。線やタッチ、描き方で音楽と共鳴させる。描いては消すと言うやり方で、物語性を持たせる。絵は残すものという価値を消す。作品が交錯してゆくので、前後の線の重なりは意識したし音楽とのやりとりは重要だった。さらにここへ、パフォーマンスという部分が加わるが必死で絵を描く行為そのものを見せることが意味がある。
最後に作品を捨てます、というと驚かれて、じゃあここに飾ってよ、となった。最後がよければ残したかもしれないが、もういいとことは通り過ぎたので執着はなかった。なんでもかんでも残すわけにはいかない。いい場合は残すし、悪い場合捨てる。それだけ。
一体一の作品は永遠に残すつもりで描いている。これは残さないつもりで描いている。どっちが本気というわけではなく目的が違うだけ。
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