このサイトについて
画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2011 9月30日
先日いつもの駒屋で飲んでると、母と子の二人がいた。
最近引っ越して来たようだ。なんでも前住んでた浜側にいるらしい。じゃあ、あの暴走族しってます?と言うと、ああ!と言う。相変わらず有名らしい。あそこには立ち寄らんようにしてます。と言う。賢明だ。まだやっとるのかあのアホども。引っ越して正解だな。ご主人が亡くなって、高校生の息子さんと二人で住んでいると言う。精悍な感じの少年だった。「東京に行きたいとかいうんです」「いいじゃないですか。それが普通ですよ。男は親元を離れた方がいい」「そのうち迎えに来るって言うんですけど」ご主人なくなって寂しいのかもしれないな、と思ったけどそれで家に縛られるのは寂しいことだとも思った。「勉強もっとしたほうがいいと思うんですけど」なんでもバスケかなんかやってるらしい。「あー、勉強は適当でいいですよ!それより人間関係です。運動やってるならがんばったほうがいいですよ」どんなに頭がいい人間でも人を動かせないと仕事にならない。まあでも人の家のことなんでそんな話はつっこんでしなかった。
猫が好きでね、立ち寄ったんです。母親はそう言う。とら!かわいいでしょう!こいつ。俺はとらに声をかけると、とっててってと寄って来て椅子にちょんと乗る。頭を撫でまくった。馴れてますねえ。
そうだ、とらの前じゃ難しい話はヤボだ。
一覧へ戻る