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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2011 9月17日
そんなこうちゃんの原点はお父さんだった。
いきなり子供の頃なんも言わんと海に落とされてよ。からだで覚えゆうことやったらしいわ。おかあも気が強うてよ、よう灰皿飛びよったき。高卒で県庁勤めよったけどね、大卒に負けんくらいがんばったらしいき。退職しても人望があって老人ホームの園長やりよったわ。葬式のときにいっぱい人が来てねえ。
こうちゃん、高校ではいっぱしのワルで通ってたらしい。けんどバイクで大腿骨骨折、卒業してもバイクで崖から落ちる寸前までいったり、ケンカ相手十数人とやらかして右眼窩壁骨折よ。こんなことやりゆう場合やないと思うたわ。一回底まで落ち込んだら夢が叶う、今まで考えもせんかったもんが見えるようになったわ。優等生タイプともつき合いだしたらええとこ見えてきて、不良より根性がある。ツッパりが根性あるがは間違いやと思うた。30過ぎてバイクで九死に一生を得たとき、死ぬ気で仕事しようと思うた。嫌やった営業やることになったわ。営業の大先輩の魅力にやられてトップで仕事とれるようになった。そこに長くおったけんど会社の社長の交代でどうしてもゆるせんような人がなったき止められても辞めたわ。そうこうしゆううちにたまたま面倒のいい親分に気に入られて、浄化槽の管理会社に入った。バキュームカーのドライバーとかねえ、最初かっこ悪いらあ思いよったけど、親分に言われたわ。人の生活に絶対いる仕事ぞ。恥ずかしいどころやない、胸を張ってえい仕事やぞ。今では俺もそう思うちゅう。
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