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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2009 2月27日
一息入れたい。この前はヤクザ映画ばかり観ようと思ってたけど、今は少しスイッチが変わった。もう少しクールなものが観たくなった。「ハゲタカ」とかね。
10代の頃片岡義男の小説を何冊か読んだ。「ボビーに首ったけ」。1980年の小説だ。チャリダーだった俺には、旅とバイクの匂いのするこの世界は新鮮だった。
バイク好きのボビーと言うあだ名の高校生は、ある日一通の手紙をもらう。女の子からだ。弾んだ調子で明るい内容の。ある夏、ボビーは親と喧嘩し家出をして、友達の家に転がり込んでアルバイト生活を始める。彼女とのやりとりが続く。そして実は彼女が三年間病気で家にこもっていることを知る。
「めそめそした手紙は読みたくないよ。電話をかけてくれよ。字を書くのは苦手だ。夜ならいるから」彼はそれだけ返事を返す。
友人の家に電話がかかって来るまでの間、ボビーは千葉から東京を抜け湘南までバイクを飛ばす。気持ちのいい海岸線を彼は走る。そして乗用車に追突されボビーはアスファルトに吹き飛ばされる。首から顎にかけて血が吹き出てゆく。
そして物語はあっけなく終わる。
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