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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 9月3日
アメリカの画家、ホッパーの作品「夜更かしの人々」がふと浮かんだ。
世界には表と裏がある。善と悪でもいい。表で突き進んでいくと、いつのまにか裏になったりする。あほうな善人が犯罪者になったりする。だから表にはひとかけらの裏がないと成立しない。
俺はそのひとかけらの悪について考えている。一枚のジョーカーみたいなもの。実はジョーカーはすべての人が持っている。そしてそれを権力者に手渡すことで、善を保証してもらっている。しかし本当の所は、その善は権力者のための善でしかない。自立した大人はそのジョーカーを明け渡さないことで成立する。だから取り扱い方を知らないと、持っているだけで滅んでゆく。使い方を学んでゆくことが人生ともいえる。そこにはいつだって矛盾と少しの嘘が必要になる。それを一杯の酒で流し込む。「夜更かしの人々」がたたずんでいる世界で。
でも人生の楽しみはジョーカーのさじ加減次第。
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