このサイトについて
画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 7月29日
14際の少年と話した。
最近若い人と話すけど、この年代は珍しい。バーのマスターの息子さんだ。二人とも百キロ近い体重で同じように眼鏡をかけている。そっくりで笑える。二人とも似てるのでお互いつっかかる感じだなあ。マスター二度目の離婚での子供で奥さんは今はいない。少し話す。うん?なんか?思わずスパッと口をついて言った。
「きみ、理屈多いな」
マスター笑ってる。少年はすいません、と言った。1言うと10答えようとするけど、大事なことは言えてない。俺には14歳も64歳も関係ないので続けた。「僕が言うことを聞いてから、パソコンで調べて答えてる感じがする。普段そうでしょ?」「そうです」「女性を口説くとか、命が危ない時とか、スポーツでもいいけど、一瞬で判断する機会がない気がする」「はい」「直感の方が早いから。あと間違ってもいいから決断すること。知恵ばかりつけると勇気がなくなるよ」
なんて、えらそうに説教してしまった。俺もおっさんだ。けど結構感心して、勉強になりました!なんて言ってたな。今はこういう感じの少年が多いんだろう。まあ期待の意味も込めて、ね。マスターには謝っておいたけど、親が言うより他の人の言うことは聞くから、と言ってくれた。でも思わず口をついて出てしまう、何かがあった。それは一番大事なことのような気がした。
一覧へ戻る