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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 7月12日
横尾忠則展観た。この規模は池袋で20年前に観て以来だ。
彼はデザイナー時代が長過ぎて、実物より印刷物にして見た方がいい場合が多い。画家宣言以降の油彩という手法にも不満がある。彼の作風は、イメージを現実化する作業だから邪魔なマチエールがない方がいい。あの油彩の手法はイメージを曖昧にするのでしっくりこない。自然にタッチを殺す塗り方になってゆく。そう言う意味ではシルクとかCGとか、タッチが全くない方法が彼には最も適したスタイルだと思う。しかし池袋のときより塗りはやや重層的で、味にはなっていた。まあそういう弱点は抜きにして、作品はおもしろいものだった。
彼は制限とか全くない人だから、なんでもイメージの中にぶち込む。美的な構成とか記号とかまったく気にしない希有な人物だ。あれは一見やれそうでやれない。猥雑で下品で無礼ななにかが押し寄せてくる。だからこちらも全く余計な垣根を取っ払って観るしかない。次第にタイトルすら見るのが邪魔に思えてやめた。とにかくイメージに集中した。うれしいのが最新作が一番おもしろいと感じたことだ。なにか新しいことが起こっている!
だいたいあの横尾の目は、瞳孔が開きっぱなしのようで恐ろしい。幼児の目だ。あれは全てを見ている。普通すべてを見ると気が狂う。あの声もそうだ。あれはなにものにもとらわれてない人間の声だと思う。
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