このサイトについて
画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2006 2月15日
しばらくエッセイ書いてなかったらいろいろあった。生きてると大変なことが多い。ふう。
なんか豊川悦司の「青い鳥」を今頃見た。最初はたるいなあ、なんて思ってたけど、途中から駆け落ちしていきなりロードムービーになった。そんなもの見てると駆け落ちした友人のことを思い出した。予備校時代の友人で世の中のしがらみから逃げるように北は北海道、南は沖縄まで果てしない旅に出ていた。いつ落ち着くこともわからない旅だったようだけど、その間に二人も子供を作った。そのときあのドラマみたいに、相手の男と自分の女から職場から夢から何もかも捨てて逃げていた。
ドラマはまだ途中で結末は知らないけど、 そんな二人がどんな心境になるのか知る機会があった。何年後かに会ったからだ。
男はそれを夢のように語ったが、女は現実の厳しさを語った。それでも二人だけで世間に背を向けて駆け出した、ロマンのようなものもわずかに見て取れた。
北や南の果てにある大地で二人が見た光景とはどんなものだったんだろう。「青い鳥」の中の二人は北の青い海を見ていた。なにかしらまぶしいあの青。
日常の中で埋没している生活の中で、それはとても違った光景に見えたけど。
一覧へ戻る