このサイトについて
画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2005 12月5日
前にも書いたけれど道後温泉を旅していたときに徳島から瀬戸内海をカヌーで横断して来た野人、みぞたさんに連れられて東京のゴリラ便にお邪魔したのが最初だった。演劇をやっている者、バンドをやっている者、旅人、イラストを描いてるやつ、ゴリラ便の仕事が好きなやつ、その他わけのわからない連中がごろごろしていた。事務所は四畳半の部屋一つと、待ち合い部屋みたいな四畳半がもう一つあった。そこにはいつも誰かいて、(中には住んでるやつもいて)昼からゴロゴロとしながら酒を飲みいろんな話、くだらない話やまじめな議論までしていた。僕も酒を飲んで帰るとこなくて転がり込んだことがよくある。鍵はいつも開いているし、布団はあるし冷蔵庫から台所から電子レンジまであって一通り生活できるからだ。いろんなアウトローがいたなあ。でも今思えば社長が望んでそういった雰囲気を作ってくれていたことがよくわかる。
彼なんかは世代もあるけれど自由とか新しい形の社会とか、そういった新しい社会像を意識して作ろうとしていたようだ。今の社会が閉塞的で強者と弱者しかいないヒエラルキーが構成されつつあるのを見るとその貴重さもよくわかる。自由と平等といった個人の立ち位置を今でも模索しているようだ。僕らはその中で遊ばせてもらっていたわけだけれど、今となってはそれも大切な思い出になっている。
一覧へ戻る